帯広第一病院

内視鏡センターのご案内


内視鏡センター長挨拶

内科副部長・内視鏡センター長 三関 哲矢(みせき てつや)

 2009年4月の消化器内視鏡センター設立時よりセンター長を務めております、三関哲矢でございます。管内の先生におかれましては、普段より患者様を多数御紹介いただき、誠にありがとうございます。昨年度の検査件数は5300件をこえるまでになり、センター開設前に比べておおよそ5割程度の増加を見込んでおります。また、ERCPに関しても280件の症例を経験しましたが、この症例数は全道レベルで見てもかなり大きな都市部の総合病院の症例数に匹敵致します。前年に比べて100例近く増えたのも管内の諸先生方からのご紹介を頂いた結果であり、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

  当院では消化器内視鏡専門医が4名に増員となったことから、消化器診療の充実を図る目的で、2009年4月に消化器内視鏡センターを設立いたしました。現在までに約一年が経過しておりますが、最新の内視鏡検査ユニットやスコープの新規導入及び増設を行うとともに、当センター専属の内視鏡スタッフを配置して検査に当たっております。スタッフには日本消化器内視鏡学会認定の消化器内視鏡技師を積極的に取得させ、現在内視鏡技師資格を持っているスタッフが3名在籍しております。スタッフが一丸となって技術の向上に努めております。同時に、多くの患者様に安楽な検査をご提供できるよう、前処置室・リカバリー室の拡張を行い、リクライニングベッドの導入を行っております。検査時間が非常に遅くなって患者様を大変お待たせしてしまうことが多々ありましたが、上部の検査医を最大2名態勢としたことで、さらにスムーズな検査の進行と質的診断の向上につながっているものと考えております。

  消化管のスクリーニングに関しましては、上部であれば絶食して来院いただければその日のうちに内視鏡を実施いたします。車での来院がなければ、鎮静下の内視鏡も可能です。また、CDS(colon direct system)と称して、開業医の先生より直接下部消化管内視鏡のご予約をいただけるシステムを構築いたしました。消化器分野に於きましては当院外科とも協力をいたしまして、可及的速やかな診断及び内視鏡的処置を施行し、手術までの待ち時間を極力短くする体制を構築しております。あまり患者様をお待たせすることなく、治療を完結できるものと自負しております。また、時間外に於きましても、当センターとしては24時間対処いたしますので、まずは御一報をいただけますと幸いです。

  平成22年4月には超音波内視鏡下生検法(EUS-FNA)を施行すべく、コンベックス型のEUSを導入いたしました。実際に導入直後より連日EUS-FNAが施行されており、潜在的なニーズがあったのだということを確信いたしました。また、EUSを用いた腹腔神経叢ブロックは、癌の疼痛に効果できであることがわかってきており、当センターでも施行例が飛躍的に増えております。先日、下部胆管が狭くなっている方に対して、EUS下に十二指腸から胆管を刺して、胆汁を十二指腸に流す処置を行いましたが、問題なく施行可能でした。また、高周波装置も最新鋭のものに更新しております。直接は関係ありませんが、透視装置も更新され、ERCPに必要な高画質の胆管像を見ることができるようになりました。現在、消化器内視鏡学会等でトピックとなっている検査、処置等を始め、大学病院レベルの医療水準が当科センターでも維持できる体制になりました。

  平成21年12月より日本消化器内視鏡学会指導施設にも認定されております。これは十勝管内初であり、当センターでの診療が一定のレベルを保っていると認定された結果であると考えております。全国レベルで施行されている内視鏡的手技に関しては当センターでも問題なく施行できており、少なくとも小生どもの専門領域である消化器系疾患については、地域完結型の治療ができるものと考えております。地域で全国平均以上の医療水準を保つためには、都市部にいるのに比べてさらなる種々の勉強や研鑽を積む必要があり、チャンスが少ない分大変ですが、患者様にとっては他地域にわざわざ入院しに行くという苦労をかけなくても済むことになります。ひいては医療経済の点から考えても今後の医療としては地域完結型の医療が必要になってくることは間違いありませんので、当センターとしても地域のためにも高度な医療水準を今後も保てるように努力して参りたいと存じます。学会認定施設も、日本消化器内視鏡学会、日本肝臓学会認定施設の認定施設に認定されたのをはじめ、日本消化器病学会の認定施設にも認定されました。また優れた内視鏡専門医を目指す若い医師の養成にも積極的に取り組んでおります。当センターでの検査、手術数にはまだ余裕がございます。今後ともますます多数の患者様を御紹介いただけますようよろしくお願い申し上げます。以上、誠に簡単ではございますが、御挨拶とかえさせていただきたいと存じます。