看護部のご紹介
平成25年度 看護トピックス
当病院では、年間4回のプリセプター研修を行っています。
昨年からはプリセプターとプリセプティーの合同宿泊研修を行い、楽しい時間を共有し相互理解を深めています。今回はプリセプターシップについての講義と、グループワークを行い、新人看護師を受け入れるにあたっての指導方法・学習方法などについて学びました。新年度からは、新人さんとともに成長できる環境づくりを、プリセプターはじめ、教育委員会でも年間を通して支援していきます。

今年度プリセプターとして最後の研修です。今回は「プリセプティーの成長過程を把握し、自己効力を高める」をテーマに、外部講師のメンタルトレーナー小松先生を招き、今までに行った研修の振り返りを行いました。そして、組織における自己の役割とは何か、当院の事業計画書をもとに、気付きや自分に出来る事をグループワークで共有しました。


今年度のプリセプター研修は、宿泊研修を行い、外部講師を招き講義を3回行いました。新人看護師のプリセプティーを迎えるにあたって、よりよい環境を整えられるよう、プリセプタ―や教育委員一同励んでいます。
今回は、「職場で楽しく後輩育成が出来る人材になろう!」をテーマに2回目のリーダーシップ研修を行いました。2回目ということで、受講者も緊張することなく研修に臨めたと思います。研修中は真剣な眼差しで講義を聞かれる姿も印象的でしたが、時に笑いがあり和んだ様子の光景もみられました。


研修内容は、リーダーの役割とは『ビジョンを示し、メンバーにやる気を持ってもらう事』であり、心の在り方しだいで肯定的な考えを持ち対応する事が出来ることを学びました。
さらに、心が不健康だと選択肢が持てなく、リーダー業務を負担と感じてしまいます。感じ方は心の在り方で変わり、少しの工夫で選択肢が広がります。人材育成が出来る人は仕事を楽しめるという事。人を育てるには自分がモデルになる事。心の器が大きくなれば相手を受け入れられ共感できるようになる。共感は相手の気持ちを追体験出来る。など、興味深い講義の内容でした。
午後からは3つのグループとなり、お互いに学んだことをシェアリングしました。話し合いの中では、解っているのに対応出来なかったり、悩んでしまったりと、なかなか頭で感じる事が行動に移せないと言う意見が多く、研修での学びが1つでも行動出来るようになれば、自分の自信に繋がるのではないかと感じます。
今回の研修で、改めてリーダーとは何かを振り返る事ができ、目標を持ってリーダーシップを発揮できることと思います。
消化器化学療法と看護 ~初回導入からBSCまで~
~報告内容~
化学療法の基礎知識・投与管理や副作用について、また緩和ケア中心の移行期の関わりについて報告されていました。積極的治療からBSCへ移行する患者の特徴として、抗がん剤の減少や中止、緩和医療に関する話題は患者に死を連想させるものとなり、不安や恐怖を抱きがちです。緩和医療中心の治療への切り替えを提案されるというより、それまで治療を任せてきた医療者や医療機関に見捨てられたと感じる人が多いそうです。私たちには、そのような心理状況をふまえ、ギアチェンジを受け入れられない患者の思いを理解し、意思決定支援が行えるように患者・家族への関わりを大切にしていく使命があります。

北海道身体拘束廃止推進研修会
~報告内容~
定山渓病院による拘束患者事例紹介の講義を受けグループワークでの検討を行いました。定山渓病院では拘束はせずまずは観察から始める事を前提に対応されているそうです。拘束は患者様だけではなくご家族にとっても耐え難いものです。身体拘束だけではなく言葉や態度の抑制廃止にも取り組んでいると話されていました。
当院でも今回の研修を活かし拘束を検討していきたいと思います。

平成25年11月12日 2題の研修報告会がありました。
- 日本癌治療学会学術集会
- 急性期現場の看護記録
1題目は化学療法センターが2010年に当院に開設され現在に至るまでの活動(化学療法患者の歯科受診導入など)をまとめ、報告されたものでした。
学会に発表したことで、当院の活動に興味を持った他施設のスタッフから、「今後化学療法室を立ち上げる際にぜひ参考にしたい」という、うれしい意見をいただいたそうです。
2題目の報告では、看護記録の重要性が理解できるものでした。
「看護記録は法的証拠能力があり、自分を守ってくれる役割がある」という言葉がとても印象的でした。いつ求められても開示できるような、客観的な表現と、根拠に基づく判断と、その結果行われた看護ケアが見える記録を目指したいですね。
勤務終了後の研修会でしたが、多くの看護職員が参加され、熱心に聞かれていました。
発表者の方、出席された職員の皆様、お疲れ様でした。


平成25年10月8日に、小規模病院等施設間交流研修を開催しました。皮膚排泄ケア認定看護師を講師に、「褥創予防とケアの実際」と題した講義と演習、グループワークを行いました。参加者は、十勝管内の施設から12名と、院内より6名の計18名でした。
ポジショニングやスキンケアの演習もあり、参加者同士でコミュニケーションを取りながら、熱心に行う姿が印象的でした。
最後は、「自己・自施設の問題点と、今後の課題を明確にする」をテーマに、グループワークを行い、発表しました。参加された方々は、個々に目標を持って参加されており、活発な意見交換ができたようです。少し時間が不足したようでしたが、モチベーションが高く、褥創ケアに興味を持った方々どうしで意見を出し合い、充実した研修となりました。
来年も、皆様のご意見を反映した、楽しくためになる研修を企画します。ホームページをご覧の皆様も、機会がありましたら、ぜひ参加なさってくださいね。今回参加された皆様、大変おつかれさまでした。




10月4日(金)17:30~18:30
院内看護研究発表会が開催されました。
今回は4演題 発表されました。
1、腰痛対策に関する意識調査
2、透析患者のフットケアの見直しと向上への取り組み
3、術中体位による神経障害予防への取り組み
4、ナースコールに関する研究
参加率も去年同様、多数の人数の出席があり、看護職以外の参加も目立ちました。
各演題とも自分たちの業務に深く関連する内容であり、役立つ情報が多く、参加された方々も真剣なまなざしで耳をかたむけていました。
今回の研究で得たことを患者様に提供でき、看護の質が向上されることを期待したいと思います。
今回の研究に取り組まれた皆様、大変おつかれさまでした。


10月1日研修報告会が行われました。
今回は7月に行われた「第15回 褥瘡学会学術集会」に参加したWOC認定看護師川浦師長と8月に行われた「第54回 日本人間ドック学会学術集会」に参加した健康管理センター保健師の柴田主任の報告会でした。
褥瘡学会では
以前行っていた2時間おきの体位変換や間違った体位変換は患者側や介護者側に大きな負担になるため、スモールチェンジ法という新しい体位変換方法の紹介をして頂きました。
褥瘡ケアは進化しています。


人間ドック学会では
生活習慣病の予防を行うために、たくさんの項目の保健指導が必要です。
その中で、「上部消化管ピロリ除菌治療について」と「受診者のサービスについて」報告がありました。当院では受診者が待ち時間を快適に過ごしていただけるように、様々な取り組みをしています。


医療・看護の新たな知識の良いところを積極的に取り入れ、患者様にやさしい医療を提供し続けたいですね。
第3回プリセプター研修が平成25年9月20日に行われました。
プリセプティーも半年が過ぎ、そろそろ夜勤勤務が始まる頃です。
今回は「プリセプティーと良好な信頼関係を築く」をテーマにグループワークを行い、模造紙に書いて発表をしました。



モチベーションを上げる関わりや、表情の観察、環境を整えていくにはどうしたらいいかなどを話し合い、「日々の業務の中で、自分の関わりはどうだったのか。」振り返りを行うことができ、有意義な研修になりました。
自分の行動を時々振り返り、意識することの大切さを学びました。
7月9日に院内研修報告会が行われました。
最初に「たなごころ 実績・報告」が山口師長から行われました。
平成24年度から訪問看護は「ほほえみ」から「たなごころ」に変わり、一年がたちました。訪問看護師6名が24時間対応をしています。28名の利用者様からスタートし、現在50名の利用者様がいます。また理学療法士1名、作業療法士1名が訪問リハビリを行っております。


次に「医療安全管理者養成研修会」の報告が白戸副部長より行われました。
6月24日から28日に行われた北海道看護協会主催の5日間の研修会です。
日本国内では1999年のとりちがえ手術や2000年のエタノール消毒の注射と大きな医療事故がありました。
医療行為に関連した事故は命にかかわるため責任重大です。
「ヒューマンエラー」は誰でもおこりえることであり、それをおこらないようにしていくためには、(1)チームで発見し指摘しあう。(2)焦らず、指さし呼称。集中できる環境づくり。また、(3)個々の教育 が必要です。


今すぐに使える医療安全の知識と、在宅を視野に入れた看護の提供のために「たなごころ」の活動内容を具体的に知ることができた貴重な報告会でした。
平成25年度7月4日から5日にかけて、チームでささえ合い、自分らしく働けるコツをつかもう!をスローガンにプリセプター・プリセプティー合同スキルアップ研修が、十勝幕別温泉で行われました。講師に、AMC株式会社代表取締役 小松 明広氏を迎え、プリセプター・プリセプティー計9名、教育委員4名が参加しました。小松氏による講義(主にストレスマネジメント)と、夕食後の親睦会で参加者の一体感を得られました。5日は朝7時のストレッチからスタートしました。1日目の集合時には、プリセプター、プリセプティーともに緊張した表情の参加者もいましたが、研修の最後にプリセプターから五つ星カード(プリセプティーさんの素晴らしいところ・輝いているところを10個書く)を読み上げるというプレゼントもあり、お互いに笑顔で充実した2日間の研修を終えることができました。
この研修は病院の全面支援を受けて今年初めて行われた研修でしたが、研修終了後の参加者からのアンケートは高評価でした。プリセプター・プリセプティーが一緒に参加することで、お互いの思いを共有でき、いちだんと信頼関係が深くなったことでしょう。今後も、さまざまな経験を積み、お互いに成長し合えるよきパートナーになることを期待します。



6月28日、第2回プリセプター研修が行われました。
今回は(株)AMC代表取締役の小松明広先生を講師に招き、「プリセプターとしての役割を再認識しスキルアップへつなげる」をテーマにした講習が始まりました。
「目的・目標の明確化」「人材育成とは」「共感」と「傾聴」を学びました。
午後からはグループワークと、セッションでした。今回のグループワークは、代表のプリセプター1名の話を聞き、質疑応答で具体的に問題点を把握し、ハイモチベーションになってもらう支援内容を考えました。その後、代表プリセプターは、その中のベストワンを選び、理由も合わせて発表しました。最後に、グループ全員で気づきをシェアするという、メンタルコンペです。「話し方一つで相手への伝わり方が違うことを知り、初心に戻りフレッシュできた。」「今後につなげていきたい。明日から頑張りたい。」という声が受講者から聞かれました。



6月11日新人・新採用者研修が以下3項目の内容で行われました。
- ICLS
- 12誘導心電図・除細動の使用方法
- 排泄の適切な援助
今回の研修は、現場に即した内容となっていたため、実技が多く、参加型の研修でした。
ICLSの講義では、モデルを使いながら実際に講師をしていただいた医師の指示のもとで現実味を帯びたシミュレーションを行い、看護師として必要な医療介助・看護を学びました。皆さん 緊張した趣で手に汗を握りながら介助されていました。
12誘導心電図・除細動器は緊急時に使用することが多い機器ですので、参加者は真剣に講義を聴いていました。
排泄ケア講義では お互いにおむつのあて方を学び、おむつをされている患者様の羞恥心等を学んだのではないかと思います。
入職して3ヶ月、現場から離れてほど良い緊張の中、仲間とともに新たな知識を修得した1日でした。



リーダーシップ研修 講師 小松 明広氏 による講義が行われました。
【目標】
- リーダーシップについて学び、自己の課題を明確にする。
- 良好な人間関係を築く。
【目的】
- 言動のコントロールが出来る。
- 後輩の変化に気づく事が出来る。
- 行動変容の意味を理解し、必要性がわかる。
今回は「創傷処置とDESIGN-Rについて」の報告がありました。
創傷治癒に対する知識を持つとともに、まず、何故褥瘡が発生したかの原因を追究し、患者の全身状態(栄養・年齢・疾患・体力・可動性)を考えながらアセスメント出来るようになることが重要です。1人1人がしっかりと創を観察・判断できるようになること、そして現状の中でどうケアしたら良いか対策を考えること、これらが必要だという報告でした。
これらを目標・目的とした午前中の講義では、「リーダーシップとは何か」「リーダーに必要な人間的能力」「コミュニケーション力」を学ぶことができました。




自分が見本となる事の大切さ、相手を信頼する事、相手を傾聴し良い悪いの価値判断を行わず、受け入れる事の大切さ、「やる気」を起こさせる支援などについて講義がありました。
また、午後からは、グループワークの中で「ブラインドウオーク」を行いました。テーブルや椅子を乱雑に並べた中を、一人は目隠しをしてゴールに向かって歩き、もう一人は物にぶつからない様に誘導する。ペアチェンジし何度か繰り返し行い、気付きなどの評価を行いました。
小松先生の講義は、大変興味を持てる講義内容で、時に笑いあり、会場内もリラックス出来る研修であったため好評でした。アンケート調査も良い結果がでており、皆さんからポジティブな考えになれたと声が聞かれていました。とても良い研修となりました。
5月14日17時半より、研修報告会が行われました。
今回は「創傷処置とDESIGN-Rについて」の報告がありました。
創傷治癒に対する知識を持つとともに、まず、何故褥瘡が発生したかの原因を追究し、患者の全身状態(栄養・年齢・疾患・体力・可動性)を考えながらアセスメント出来るようになることが重要です。1人1人がしっかりと創を観察・判断できるようになること、そして現状の中でどうケアしたら良いか対策を考えること、これらが必要だという報告でした。
また、多くの写真を使用したスライドにより、DESIGN-Rの詳しい説明もありましたので、今後褥瘡評価するうえで、イメージしやすく、非常に役立つ報告でした。

5月10日、看護必要度・ME機器(心電図モニター・人工呼吸器など)・呼吸器装着中の看護について新人・新採用者研修が行われました。
研修内容は、日々の業務を行う上で重要なもののため、参加者全員が真剣な表情で 講師の話に耳を傾けていました。また、DVDを見て必要度の評価をしたり、実際に医療機器を操作したりと演習が多い内容で、イメージしやすかったのではないでしょうか。
同じ時期に入職した参加者とは、部署が違い、業務に入ってしまうとなかなか会う機会がないため、情報交換を行う場にもなっていたと思います。
今回の学びを日々の業務に活かしていってもらいたいと思います。


4月1日、2日の院内新入職員研修の後、看護部教育委員会企画の新入職員研修が、4月3日~5日の午前までの日程で行われました。
1日目は、「看護組織機構」「職業人としての心構え」といった内容からスタートし、「院内感染対策について」「看護記録・固定チームナーシング」「医療安全対策について」などの講義が、看護部長、看護副部長、各委員より行われました。
2日目は、「接遇について」「医療安全(KYTなど)」「輸血の取り扱い」「認知症患者の看護について」「電子カルテの取り扱い・注射手技について」のワーク・実技を多く含んだ講義が行われました。受講者は各自真剣な表情で取り組み、積極的に質問をするなど、配属部署に行く前に良い実習ができたのではないでしょうか。また、注射手技についての研修では、新採用の研修医、臨床工学技士も参加し、ともにシュミレーターを使用してトレーニングしました。
3日目は、認定看護師より、「スキンケアについて」の講義がありました。新人看護師もブランクのある看護師も、正しい専門知識を学べる良い機会となったことと思います。
4日半の研修を通して同じ時期に採用となった仲間との交流もでき、翌日からは、いよいよ各配属部署で勤務することとなります。現場のスタッフは、みなさんと働くことを心待ちにしています。ともに頑張りましょう!



