がん患者らの心身の苦痛を和らげながら終末期医療を行う「緩和ケア病棟」を2月1日に開設しました。同病棟の開設は道内で22番目、道東では初となります。

 緩和ケア病棟は、建物の南面にあたる5階B病棟を改修、18床全室個室、差額室料は無料としました。エレベータを降りると目の前の大きな窓から景色が開け、車椅子に座っていても日高山脈が一望できるデイルームになっています。また、家族が患者のために手料理を作れるようデイルームの一角にはキッチンスペースを配置、ユニットバス付の家族控え室も2室設けました。

 緩和ケア病棟の担当は、緩和医療認定医である今井貴史医師(緩和ケア科長)を中心に、看護師や薬剤師、管理栄養士、セラピスト、MSWによるチーム医療体制で1日2回のカンファレンスを実施、管内では唯一のがん専門看護師の小里裕美が担当する「がん看護相談支援室」とも連携し、終末期医療における質の高いケア実現を目指しております。

 これまでは、今井貴史医師と院内に設置する「訪問看護事業所たなごころ」により、24時間体制での在宅緩和ケアを提供しておりましたが、今後は患者やご家族の求めに応じ、在宅と病棟両方での緩和ケア提供体制が実現いたします。

 今後は、ボランティアスタッフの協力を得て、デイルームでのカフェや演奏会の開催、十勝の原風景を基調に四季折々の花をイメージした工作物を展示していただく等、患者や家族にとって落ち着いて過ごすことができる環境を整えていきたいと考えております。

 同病棟の開設は4年前から計画、まず施設基準の要件となる日本医療機能評価機構の認定を受け、それから具体的な施設整備や看護師増員等準備を進めてまいりました。なお、この度の病棟開設には、北海道のがん診療施設整備事業用の補助金約5千万円を活用させていただいたことを付け加えますとともに、この場を借りて、御礼申し上げます。

 本年11月には移転開業を予定する帯広厚生病院にも同病棟が開設されることになりますので、当地域も道南地区に引けをとらない終末期医療の充実が図られるものと考えております。皆さんの期待に添えるような運用を目指してまいりますので、今後とも御指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。

院長 山並 秀章

緩和ケア病棟の360度写真を公開中!

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