ご挨拶

 この度、公益財団法人 北海道医療団から2021年度特定行為研修に参加させて頂き、6月修了し在宅で特定行為が可能になりました。

 国は2025年に向けて、更に入院期間を短縮し2週間の入院期間を得て、医療依存度の高い患者さんでも在宅に戻す意向になっています。そのため在宅医療等の推進を図るため、在宅ではまだまだ不足している医師の診療の補助行為として特定行為制度が創設されました。

 この十勝帯広でも、通院が困難な高齢者、老老介護で受診もままならないご家庭、気管カニューレ交換や胃瘻交換の為に受診している患者さんのために特定行為を活用できたら、たなごころの目標でもある「安心して住み慣れた地域で暮らす」を支える一助になれるのでは、と思っています。

 在宅でできる行為としましては、「持続点滴中の高カロリー輸液の投与量の調整」「脱水症状に対する輸液による補正」「気管カニューレの交換」「胃ろうカテーテル又は胃ろうボタンの交換」「褥瘡又は慢性創傷の治療における血流のない壊死組織の除去」の5行為になりますが、医師の作成した手順書を元に、特定行為を実施できる患者の状態にあるかないか、判断をして実践することになります。多職種と共にチーム医療の一員として特定行為を推進していきたいと思います。

訪問看護ステ-ションたなごころ 主任
特定行為研修(修了) 高橋 志保