2月27日 当施設のデイケアをご利用いただいている杉山トクさん(87歳)が小さな可愛い雛人形を持ってきてくださり1階のリハビリスペースに飾らせていただきました。

 その雛人形が入っている木の箱には「昭和7年初節句」と記載されており、その下には「2.40」と書かれたシールが貼られています。

 詳しく話を聞くと、昭和7年にまだ0歳だった杉山トクさんの初節句に御両親が買ってくれた雛人形で、想い出がいっぱい詰まっているという貴重な雛人形とのことでした。しかもこの雛人形の値段が当時2円40銭であったことを記す値札が綺麗に残っており、今となっては珍しいので剥がさず大切に保管しているとのこと。

 とても小さなお人形ですが良く見ると1つひとつに表情があり、なんとも味わい深い表情をしております。

 子供の頃は桃の節句が近づくとこの雛人形を飾ることがとても嬉しかったと幼少期を語る杉山さん。「金の屏風ではなく豪華さはないけど私にとっては大切な宝物。今はなんでも簡単に捨ててしまうけど、私はこの雛人形だけは一生涯持っていたいのよ」と優しい笑顔で話してくれました。

 その後、戦争を経て、大人になり嫁いでも大切にされてきたこの雛人形。87年経った今も色褪せず桃の節句を迎えようとしています。