消化器内科

診療科紹介

当院では消化器疾患の患者様に対しより安全で高度な医療を提供するため平成23年10月より消化器部門の担当医師を増員し、消化器内科として診療科を独立開設することで消化器治療に力を注いで参りました。

現在消化器内科は医師それぞれが日本消化器内視鏡学会専門医、日本消化器病学会専門医、日本肝臓学会専門医資格等を有し、あらゆる領域の消化器疾患を診療しています。週一回、消化器内科のカンファレンスに加え外科との合同カンファレンスを行い、それぞれの患者様に最適な検査・治療プランを決定し実践しております。

消化管領域では、消化器内視鏡センターにおいて通常の上・下部内視鏡検査に加え、狭帯域光観察や拡大鏡を導入することで年間約8000件前後の消化管検査を行っており、癌をはじめとした消化器疾患の早期発見・治療介入に取り組んでいます。上部消化管においては、人間ドック等でヘリコバクターピロリ菌感染を認めた際には将来の胃潰瘍、胃癌発生防止目的に積極的に除菌治療を行っております。さらに内視鏡的に切除可能な早期食道癌・早期胃癌に対しては内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)等の最先端の内視鏡治療も積極的に実施しており、十勝管内の医療機関の中でも有数の症例数となっています。下部消化管においては大腸内視鏡検査を施行し、便潜血検査陽性や下痢・腹痛などの腹部症状の原因検索を行っております。また近年増加傾向にある過敏性腸症候群(IBS)や潰瘍性大腸炎・クローン病といった炎症性腸疾患についても、その病態に応じて適宜内服治療や点滴治療などによる症状改善を目指しております。お腹についてお困りの症状がある場合には、遠慮なく当科へご相談ください。

肝臓領域では、すべての肝臓病の診療を行っております。当院は日本肝臓学会認定施設であり、ウイルス性肝炎、自己免疫性肝疾患(自己免疫性肝炎、原発性胆汁性胆管炎、原発性硬化性胆管炎)、非アルコール性脂肪性肝疾患、アルコール性肝疾患、肝細胞癌などの診療を行っております。ウイルス性肝炎では急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変症の診断と治療を行っています。自己免疫性肝疾患や近年増加している非アルコール性脂肪性肝疾患では診療ガイドラインに基づく診療を、肝細胞癌では画像診断に基づいた集学的治療を行っております。

胆・膵領域では、内視鏡的逆行性膵胆管造影(ERCP)を用いた総胆管結石症の結石除去術などの緊急内視鏡治療を行っております。また膵癌、胆管癌に伴う胆道閉塞に対しては、メタリックステントを含めたさまざまなドレナージ術を行っています。さらに超音波内視鏡(EUS)による病変の評価や、必要に応じて超音波内視鏡下針生検(EUS-FNA)も実施していくことで胆膵領域の診断、治療に役立てています。

今後も当科は十勝管内の消化器疾患を抱える患者様に、最適な医療をお届けできるよう努力して参りますのでよろしくお願いいたします。

医師紹介

認定一覧(消化器内科)

  • 日本内科学会認定医制度教育関連病院
  • 日本消化器内視鏡学会指導施設
  • 日本消化器病学会認定施設
  • 日本肝臓学会認定施設
  • 日本がん治療認定医機構認定研修施設
  • 肝疾患に関する専門医療機関指定施設

実績

消化器内科から外科へ紹介した患者疾患別件数
2020年度2021年度2022年度
胃疾患胃癌301819
胃粘膜下腫瘍110
胃潰瘍000
胃GIST402
十二指腸疾患十二指腸GIST000
十二指腸癌101
十二指腸腺腫000
腸疾患直腸癌01710
結腸癌03432
盲腸癌034
大腸癌8544
大腸腫瘍011
S状結腸腫瘍010
S状結腸進行癌010
S状結腸憩室炎010
S状結腸軸捻転症210
肛門管癌001
大腸LST100
大腸憩室炎201
小腸腫瘍410
虫垂粘液嚢腫000
虫垂結石症001
腸閉塞010
盲腸腺腫000
神経内分泌腫瘍000
小腸血管腫000
虚血性腸炎000
肝疾患肝細胞癌・肝内胆管癌714
肝硬変100
胆道疾患胆嚢癌002
胆嚢ポリープ100
胆嚢腺筋腫瘍500
胆嚢腫瘍111
胆石・胆嚢炎1038862
胆管癌320
膵疾患膵癌741
膵腫瘍000
膵管内乳頭粘液性腫瘍000
膵神経内分泌腫瘍001
膵炎030
膵胆管合流異常症100
その他161
合計260189148
消化器内科への紹介患者件数
2020年度2021年度2022年度
4月152128107
5月7090121
6月1480129
7月148116132
8月145141110
9月176144123
10月15414387
11月156131103
12月138122103
1月1255979
2月127298
3月15160112
合計1,6901,1361,304