院長挨拶

このたびは帯広西病院Webサイトを訪れていただき誠に有り難うございます。また平素より当院並びに法人運営にご理解ご協力をいただき感謝いたします。
さて2024年は能登での大地震、そして航空機事故と心が痛む年明けとなりました。新型コロナウイルスの脅威から少しずつ日常を取り戻しつつある中での新しい年が、こうしたスタートとなってしまったことは残念な限りです。被害に遭われた方、地域の皆様には心よりお見舞いを申し上げます。
さて去る2023年もいろいろな制約のなかで診療を続けて参りました。常勤医師確保が困難になり、一般外来を休止するという苦渋の決断をした1年でした。定期通院されていた患者さまにおかれましては、誠に申し訳ありませんでした。現在のところ一般外来再開の見込みは立っておりませんが、新型コロナウイルスのPCR検査等の発熱患者さんへの対応は継続しておりますので、ご理解のほどお願いいたします。
患者さま、利用者さま、またご家族さまにおかれましては、面会制限の継続等でご不便をおかけして参りました。できるだけ早期の面会制限緩和も考えておりますが、昨年末より学校現場ではインフルエンザの流行もあり、今しばらくは面会制限を続けざるを得ないと考えております。ご不便をおかけしますが、どうぞよろしくお願いします。
また、当院回復期リハビリテーション病棟では、大腿骨頸部骨折や脳卒中患者さまを中心にリハビリテーション医療を提供し、患者さまの在宅生活への復帰のお手伝いをしていますが、当院の在宅復帰率はここ数年80%以上を維持しています。加えて2021年2月より土日休みなしの365日リハビリテーションを開始し、さらには同年4月より回復期リハビリテーション入院基本料2を算定、2023年1月より、当院看護師1名が回復期リハビリテーション認定看護師となることが出来ました。これらの取り組みにより、患者さまに提供できるリハビリテーションの量も増え、またその質も担保できるようになったと自負しております。そしてこのたび本Webサイトにおきまして、当院の回復期リハビリテーション病棟紹介の動画もアップいたしました。一度ご覧いただけると幸いです。
2021年11月に十勝で初めての介護医療院を開設いたしました。介護医療院というのはいまだなじみが薄いですが、特別養護老人ホームのような介護保険制度を利用した施設で、胃瘻による経管栄養等の理由で一般の特養などではお預かりできなかったやや重めの(介護よりやや医療よりの)患者さま利用者さまをお預かりする施設になります。
こうして当院では回復期医療、慢性期長期療養、介護保険施設、訪問看護、そして生活習慣病予防・健診とみなさまのニーズに合わせた各種医療介護系サービスを整えております。今後も高齢少子化社会のさらなる進行、医療や介護の負担はますます増大していくものと予想しています。今後もそうした社会情勢の変化と皆様のニーズも的確に対応して行くべく職員一同努力して参ります。
特に当院の理念にある「社会への奉仕」の精神を第一に、長期療養、リハビリテーション、在宅復帰および在宅療養支援を中心に地域のニーズにきめ細かく応えるべく努力して参ります。至らない点もあるかと存じますが、慢性期医療、長期療養、介護で困ったらまずは私たち帯広西病院を思い浮かべていただけるよう努力して参りますので、今後とも厳しくご指導いただければ幸いです。
2024年1月
帯広西病院 院長 髙橋 邦康
理念・基本方針
理念
「社会への奉仕」の精神を基盤に、地域に定着した病院として、地域住民のニーズに応えるべく活動する。
基本方針
- 患者様の安全と人権を守り、安心して療養生活を送ることが出来るよう努めます。
- 医療職員の教育環境をつくり、自己の向上を行い、医療の質の向上に努めます。
- 患者様との信頼関係を大切にし、患者様中心の医療を提供します。
病院概要
帯広西病院は昭和55年に帯広第一病院からの急性期治療後の患者ケアを行う病院として、内科・消化器疾患の治療の他、事故や障害が生じた患者の機能回復訓練を行うリハビリ施設として帯広西地区に開設いたしました。
現在でも帯広西病院では、リハビリ機能を有する施設としてリハビリテーションセンターを併設する回復期リハビリテーション病床を運営しているほか、医療療養病床と介護医療院の機能も併設し、急性期後の長期療養が必要な患者、及び在宅復帰を目指す患者など幅広いニーズに対応できる施設としての役割を担っております。
また、一方では地域の方々の健康を守る一助ができればと、生活習慣病予防健診や特定健診、企業健診などにも力を入れており、「地域の町医者」としての役割も担えるよう努力しています。
| 開設者 | 理事長 三浦 雅人(みうら まさひと) |
|---|---|
| 管理者 | 髙橋 邦康(たかはし くにやす) |
| 診療科目 | 内科・リハビリテーション科 |
| 病床数 | 医療病床数 89床 医療療養病床 46床 回復期リハビリテーション病棟 43床 介護医療院 46床 |
| その他 | 協会けんぽ生活習慣病予防健診、特定健診、各種健康診断、栄養相談、医療相談、リハビリテーション(理学、作業、言語聴覚) |
機関指定
社会保険療養取扱機関
国保療養取扱機関
労災指定医療機関
生活保護法指定医療機関
小児慢性疾患治療研究事業指定医療機関
特定疾患治療研究事業指定医療機関
被爆者一般疾病医療機関
施設基準一覧(2025年12月現在)
帯広西病院
回復期リハビリテーション病棟入院料2 43床
療養病棟入院基本料1 46床
療養病棟療養環境加算1
脳血管疾患等リハビリテーション料Ⅰ
運動器リハビリテーション料Ⅰ
廃用症候群リハビリテーション料Ⅰ
呼吸器リハビリテーション料Ⅱ
テータ提出加算
CT撮影およびMRI撮影
酸素の購入単価
診療録管理体制加算3
感染対策向上加算3
認知症ケア加算3
入院時食事療養/生活療養(Ⅰ)
医療安全対策加算2
薬剤総合評価調整加算
看護補助体制充実加算(療養病棟)
医療DX推進体制整備加算
入院ベースアップ評価料
外来・在宅ベースアップ評価料(Ⅰ)
帯広西病院介護医療院
Ⅰ型介護医療院サービス費(Ⅰ)
介護職員等処遇改善加算Ⅲ
夜間勤務等看護加算Ⅲ
安全対策体制加算
サービス体制強化加算
理学療法Ⅰ
作業療法
言語聴覚療法Ⅰ
薬剤指導管理
各部門のご紹介
施設のご案内
院内施設

1階 ロビー

1階 エレベーターホール

3階 特別室

2階 個室

2階 リハビリテーションセンター

言語療法(ST)室


ADL機能訓練回復室
実際に料理を作ったり、家事を行ったり、日常生活動作の訓練を行い患者様の在宅復帰に向けたリハビリを行います。

外来処置室

オストメイトトイレ

内視鏡検査室
医療機器

X線CT撮影装置

一般撮影X線装置

X線透視撮影装置

内視鏡検査装置

超音波・心電図検査装置

血圧脈波検査装置
動脈硬化を診断するために使います。

聴力検査装置
標準純音聴力検査、語音聴力検査、闘値上聴力検査、自記オージオメトリーといった臨床現場で必要な検査機能を搭載しています。
災害対策

太陽光ソーラーパネル装置
災害時の電力確保に備え、屋上に太陽光発電装置を設置しております。
地域で大規模停電が発生した場合でも最低限の一般電力が使用できるよう、各部署に専用コンセントが設置されております。

太陽光発電専用コンセント
ソーラーパネルから電力確保している非常用電源です。

太陽光モニタリングシステム
発電量がロビーにて確認できます。

防災訓練
年2回実施しております。
災害時を想定した非常避難装置の試行風景
