モール温泉のご紹介
「モール温泉」とはどんな温泉?
「モール」とは、湿原・沼地などをさすドイツ語で、ヨーロッパで肌に直接泥炭泥を塗る美容法のモール浴に似た効果が期待されることに由来します。
数百万年前の十勝平野は大きな内湾で周辺には湿地が多く存在し、葦(あし)などの植物が数多く自生していました。これらの植物が長い時間地中に堆積し亜炭層となり、この地層から泥炭(亜炭)などに由来する腐植物(フミン質)を含むアルカリ性の源泉が湧出したものが”モール温泉”です。この植物性温泉のモール温泉は、一般的な鉱物性温泉に比べて世界でも希少な泉質で、資源が限られている貴重な温泉資源です。
モール温泉は北海道遺産にも選定
音更町十勝川温泉のモール温泉は、数ある北海道内の温泉地に先駆け、平成16年に北海道遺産として選定されました。温泉の記録としては明治7年「北海道地誌要領」が最も古く、当時、音更一帯は葦(あし)の生い茂る湿地帯で小さな沼などに源泉が湧き出しており、冬でも凍らない事から鳥や獣の休憩の場になっていました。またアイヌの人々の間では薬の湯という言い伝えもありました。
モール温泉の効能
モール温泉は美人の湯ともいわれており、湯色は飴、コーラ色で植物性の有機物を多量に含んでいるため天然保湿成分が多く、温泉につかった後はお肌がつるつるすべすべに効果があると言われています。
当施設の泉質は単純温泉(弱アルカリ性低張性高温泉)、適応症は神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、疲労回復、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、健康増進に効果があります。
日々の生活の中で温泉をご利用される機会はそう多くはないと思いますが、老健とかちでは源泉かけ流しの”モール温泉”をご利用して頂くことができます。
老健とかちのモール温泉
(源泉かけ流し)