院長挨拶

院長挨拶

院長

 このたびは帯広西病院ウエブサイトを訪れていただき誠に有り難うございます。また平素より当院並びに法人運営にご協力いただき感謝いたします。

 去る2022年も新型コロナウイルスに振り回された一年でした。特に患者さまご家族さまには2021年より長きにわたり面会を我慢していただいているほか、感染対策にご協力いただきとても感謝しております。

 この3年、日々大きな制約があるなかで診療を続けて参りました。その一方で新型コロナワクチンの接種、発熱外来を設置し、新型コロナウイルス感染症に対する診療を行うことは私たちにとっても大きな学びがありました。今後も感染対策を行いながらその学びを診療に生かしていきたいと考えております。

 さて、当院回復期リハビリテーション病棟では、大腿骨頸部骨折や脳卒中患者さまを中心にリハビリテーション医療を提供し、患者さまの在宅生活への復帰のお手伝いをしていますが、当院の在宅復帰率は一昨年より80%以上を維持しています。加えて2021年2月より土日休みなしの365日リハビリテーションを開始し、さらには4月より回復期リハビリテーション入院基本料2を算定できることになりました。このことにより、患者さまには量的にもまたより質の高いリハビリテーションを提供できる体制となったと自負しております。

 一方当院では療養病棟を二つ持ち、医療が必要でなかなか退院できない、あるいは施設にも入所できない患者さまをお預かりし、長期療養を支えてきました。うち一つの病棟(4階病棟)を2021年11月に十勝で初めての介護医療院に転換することができました。介護医療院というのはまだなじみが薄い名称かと思いますので簡単に説明しますと、特別養護老人ホームのような介護保険を利用した施設ですが、胃瘻による経管栄養等の理由で一般の特養などではお預かりできなかったやや重めの患者さま利用者さまをお預かりする施設になります。

 こうして当院では回復期医療、慢性期長期療養、介護保険施設、訪問診療、訪問看護、そして生活習慣病予防健診とみなさまのニーズに合わせた各種医療介護系サービスを整えることができました。今後も高齢少子化社会のさらなる進行、医療や介護の負担はますます増大していくものと予想しています。それらに対する対策として私たちは、訪問診療の開始、訪問看護ステーションの設置、回復期リハビリテーションの機能強化、介護医療院の設置、電子カルテの導入とハード、ソフトの両面で体制強化を図って参りました。こうした取り組みは、この厳しい環境の中においても「決して歩みを止めない」という決意の表明でもあります。

 今後も当院の理念にある「社会への奉仕」の精神を第一に、長期療養、リハビリテーション、在宅復帰および在宅療養支援を中心に地域のニーズにきめ細かく応えるべく努力して参ります。至らない点もあるかと存じますが、慢性期医療、長期療養、介護で困ったらまずは私たち帯広西病院を思い浮かべていただけるよう努力して参りますので、今後とも厳しくご指導いただければ幸いです。

2023年1月
帯広西病院 院長 髙橋 邦康

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