認知症ケアチーム

認知症ケアチーム

認知症ケアチームとは

 65歳以上の5人に1人は「認知症」という社会が迫る中、皆様の身近な方で認知症という方も増えているかと思います。認知症の方や加齢により生じるもの忘れがあるご高齢の方などは、身体疾患の治療への不安だけでなく、入院という大きな環境の変化は戸惑いや不安が大きく、それは時に「認知症の悪化」や「混乱(せん妄)」を引き起こすことがあります。

 認知症ケアチームは、患者様を担当する医師や病棟看護師とともに、ご高齢の方、認知症の方やそのご家族が安心して入院生活を過ごし、円滑に治療を受けて頂くよう、「認知症ケア」を通じて支援するチームです。当院では2023年7月より活動を開始いたしました。

認知症ケアチームが目指すこと

 当院は、十勝医療圏の救急医療や、基礎疾患を抱えながら在宅や施設で過ごす高齢の方の診療を担う中、70歳以上の入院患者は全体の60%以上を占めています。

 認知症に対し専門性を持った多職種がチームとなり、患者様が伝えきれていない痛みや不安がないか、夜間眠ることができているか、混乱し治療に支障が出ていないかなど総合的に判断。それらをもとに苦痛や不安の軽減、生活リズムを整えることへのケア、薬剤調整など、患者様を担当する医師・病棟看護師と相談・連携。患者様が治療を円滑に受けて頂くために必要な「穏やかで安心して過ごせる認知症ケア」を目指しています。

チームメンバーのご紹介

 認知症サポート医である専任医師、認知症看護認定看護師、認知症の方への退院支援の経験を有する社会福祉士に加え、薬剤師、管理栄養士、作業療法士がチームメンバーとして活動しております。

【活動内容】

  • 入院された全患者様に対する認知機能や身体機能、せん妄発症リスクなどのスクリーニング実施
  • 週2回のチームカンファレンス及び回診の実施
  • 担当医師や病棟看護師など病院職員からの相談対応
  • 病院職員に対する認知症ケア対応力向上に向けた研修会の開催
  • 認知症に関する情報発信を目的としたニュースレターの発行  等
    ニュースレターのサンプルをご覧いただけます

☆患者様のご家族や施設職員の方から入院前のご様子をお伝え頂くことは、安心して過ごして頂くための大切な情報となっております。
また認知症を抱えるご本人だけではなく、そのご家族の方への支援もチームの役割です。すぐに応対できない時もありますが、ご心配なことなどお気軽にご連絡ください。

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